ニート彗星5/25(C/2001Q4)
update 25.May.2004
彗星の頭部を基準に合成した画像(フィルター無し)
恒星を基準に合成した画像(フィルター無し)
↑↓いずれもタカハシFS-60Cフローライト屈折(fl=355mm)直焦点↓↑

彗星の頭部を基準に合成した画像(LPS-P1装着)

恒星を基準に合成した彗星画像(LPS-P1装着)

*撮影データ* 2004年5月25日(火)
上段=20時27分〜20時47分
(2分露光2枚、3分4枚を加算平均合成)
下段=20時53分〜21時06分
(3分露光3枚、4分2枚を加算平均合成)
星像が流れているのは、合成処理段階で彗星の頭部を基準
にして(=彗星の動きに擬似的に合わせて)いるためです。
*カメラ*
改造EOS kiss_Dボディ(ISO感度800設定)
*レンズ*
タカハシFSー60Cフローライト屈折直焦点
(口径6cm/fl=355mm)
下段の2枚は、LPS-P1フィルターを対物
レンズ前に装着して撮影。

*撮影地* ↓富山県東砺波郡城端町(国道304号五箇山トンネル付近の旧道脇、海抜約500m〜)
←五箇山トンネル付近の
旧道です。かつては「人
食い谷」と恐れられた道
ですが、トンネル開通後
殆ど通る車はありません。
まして夜は交通量ゼロ。

視界は、東が駄目。北は
北極星が見える程度。
南はさそり座の上半分が
見える程度。西方向は開
けています。

それほど長時間でない場
合は、クルマから電源を
引いています。組み立て
たままの望遠鏡を下ろし
て極軸を合わせたら、す
ぐに撮影開始できるので
とても助かります。

PENTAX赤道儀
にてノータッチガイド

前回23日同様、午後から晴天となり、夕方には雲一つ無い青空となりました。
噂のリニア彗星が西空に姿を現しているはず(国内で24日に撮影されている)なので、このチャンスを逃すわけには
いきません。急いで現場に向かいましたが、結局着いたのは19時40分頃でした。→リニア彗星の撮影顛末記

8時過ぎ、Kさんが到着。下でもリニア彗星を探してみたが見つからなかった、との由。
リニア彗星の撮影は失敗に終わった(と、思い込み)ので、ニート彗星の撮影に切り替えました。
同じ高さの辺りに月が輝いていますが、透明度がよいためそれほど気にはなりません。ほどなくファインダーでニート
彗星を見つけることができました。早速露光開始。
数コマ取り終わったところで、公害カット
フィルターLPS-P1を持参していたことを
思い出し、FS-60Cに取り付けてみるこ
とに...とりあえずテープで仮止めすれ
ばいい、と対物レンズフードを外して何
となくフィルターを回してみたら...
暗がりで分からなかったのですが、どうや
らレンズ前にちゃんとフィルタネジが切っ
てあったんですね。今まで気付きません
でした。(恥)=タカハシさん、有難う。
おかげであっさりLPS-P1装着完了。
1コマ目を取り終わって背面液晶で見る
と、明らかに抜けがよい画像が浮かび上
がってきました。私のKiss_Dは、IRC除去
改造機なので、素画像は全体に赤くなる
のですが、LPS-P1装着後はこの赤みが
薄まり、すっきりして見えます。
明らかに効果があると思いました。まだ本
格的な光害の中にいるわけではありませ
んが、これはいい。

数コマ撮影した後、月明の中でM81,82系
外星雲(左画像)を撮ってみようということ
になり、2枚撮影。月が沈めばすごい星空
になるだろうとは思ったが、お互い明日の
仕事のこともあるので撤収することに。
22時現地出発。まさか1枚目の画像にニートが写ってるとも知らず、今日は1勝1敗か、と思いながらの帰宅でした。

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