ニート彗星5/23(C/2001Q4)
今までで一番の好天→薄く長い尾の撮影にようやく成功
update 23.May.2004
↑タカハシFS-60Cフローライト屈折(fl=355mm)
直焦点画像↓(2分露光7枚平均加算合成)

↑別処理による画像(似非LRGB合成?)

200mm望遠レンズによる画像(2分露光3枚平均加算合成)→
日曜日は5月らしい好天でしたが、春独特のもわっとした
薄い雲が空に広がっており、これまで同様、観察できたと
しても薄雲越しの観察となりそうな気配でした。
ところが、夕方になると雲の切れ間が広がり、そこそこ青空
が見え始めました。
晩になり、地区の会合があるので外へ出ると、雲は殆ど見当
たりません。そうなると晩の会合は上の空..(おいおい)
申し訳ないが途中で退席させてもらい帰宅。念のためファ
インダーで見ると、ニート彗星はすぐに見つかりました。
すぐに観察場所へ移動。15分余りで現場に到着。

これまでで一番の好天で全天澄み切った状態です。西空の
低い位置に僅かに雲がある程度。
双子座には三日月がありますが、観察や撮影の支障になる
ほどの明るさではありません。ちなみに、今日のニート彗星は
その三日月を上へまっすぐたどったところに見えていました。
極軸合わせも順調に済ませ、20時30分頃より撮影開始。

今までの経緯から彗星の尾をはっきりとらえるには、もう少し
露出をかけた方がよさそうと考えていました。
最初の撮影後、kiss_Dの背面液晶に彗星の尾がしっかり写っ
ているのがわかりました。露光量もある程度は必要でしょうが、
空の状態が一番結果を左右する、と思いました。

ともあれノータッチガイドなので、撮影中(2分余り)はファイン
ダーや双眼鏡で彗星ウォッチングをしていました。
5cmファインダーでは約2〜3度程度の尾が確認できます。
肉眼では、かろうじて存在が分かる程度(5等級?)。
直焦点撮影を終えた後で、カメラレンズに切り替えて数枚〜
3枚ずつ撮影しました。使ったのは、
ニッコール200mmF4、105mmF2.5、50mmF1.4、
タクマー35mmF3.5の4本。いずれも旧一眼レフ用です。

明日の勤務のことを考え、22時に撤収し帰宅。
撮影中に偶然、人工衛星が写野を横切ったようです→
後で気づきました。

*撮影データ* 2004年5月23日(日)

↓これも撮影中に偶然、人工衛星が写野を横切っています。↓

ニート彗星と人工衛星の軌跡↑
(同日20時57分頃撮影、ニッコール200mmF4使用)
上=20時34分〜48分(2分露光7枚を加算平均合成)
下=21時02分〜10分(2分露光3枚を加算平均合成)
星像が流れているのは、加算平均処理段階で基準を彗星の頭部に
合わせて(=彗星の動きに擬似的に合わせて)いるためです。
*カメラ*
改造EOS kiss_Dボディ(ISO感度800設定)
*レンズ*
タカハシFSー60Cフローライト屈折直焦点(口径6cm/fl=355mm)

タクマー35mmF3.5(絞り開放、35mm版換算で56mm相当)で撮影
「←」印の先がニート彗星。(下が赤いのは、月明かりと薄雲による)
*撮影地* ↓富山県東砺波郡城端町(国道304号五箇山トンネル付近の旧道脇、海抜約500m〜)
←前回の場所からさらに2〜3km上った
五箇山トンネル付近の旧道です。
かつては、人食い谷と恐れられた道路
ですが、トンネル開通後、殆ど通る車は
ありません。まして夜間は交通量ゼロ。

視界は、東側は駄目。北は北極星が見
える程度。南はさそり座の上半分が見え
る程度。西方向は開けています。

それほど長時間でない場合は、クルマ
から電源を引いています。組み立てた
ままの望遠鏡を下ろして極軸を合わせ
たら、すぐに撮影開始できるのでとても
助かります。
だいたい現場到着後10〜20分程度で
撮影開始できます。

PENTAX赤道儀
にてノータッチガイド

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